「なんで?どうして?」が未来をひらくカギ

山口 智広 先生
工学院大学 先進工学部・応用物理学科教授科学教育センター 所長

「なんでこうなるんだろう?」「どうやって動いているんだろう」など、なんで?どうして?と疑問ぎもんを持つことがすごく大切だと思います。日常の中のちょっとしたことに目をけて、予想よそうしてみてほしいです。またときどき、頭で考えるだけじゃなくて、手を動かしてそのこたえを探してほしいです。

なんで?どうして?の予想に対する答えが間違まちがってもかまいません。
むしろ、9わりくらい間違っててもいい。でも、その予想がピタッとハマったとき──それが、きっと自然しぜん法則ほうそく科学かがくと自分の考えがつながった瞬間しゅんかんなんですよね。なんで?どうして?と考えた数が多ければ、それだけ分かった!の数が多くなると思います。そういう経験けいけんかさねることで、科学の世界を深く楽しめるようになると思いますし、そういう経験が一番の学びになると思います。

人それぞれ興味きょうみのあることや感覚かんかくは違うので、「自分はこれが好きだな」「なんかこれ気になるな」と思えることがあったら、それを大切にしてほしいなぁと思います。そういう、好き・気になるってことが、案外あんがい将来しょうらいにもつながっていくんですよね。