2025-09

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ロボットがスケボーにチャレンジ!人間と同じくらい上手に動くことができるようになったよ!

日本の研究チーム(NEDO、ATR、京都大学、産総研)が、「サイボーグAI」というAI(人工知能)を開発しました。この「サイボーグAI」を搭載したロボットは、人がスケートボードをする様子をまねて(みまね学習)、人間と同じくらい素早く、俊敏な動きができるようになったのです。
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最強の宇宙望遠鏡が、遠い昔の宇宙で巨大ブラックホールを予想の50倍も見つけた!

東京大学を中心とした研究チームが、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」を使って、宇宙の大きな謎に迫る発見をしました。彼らが見つけたのは、120億年から130億年も昔の、とても遠い宇宙に存在する10個の巨大ブラックホールです。このブラックホールは、重さが太陽の100万倍から1億倍もある、超巨大な天体です。研究者たちは、この遠い宇宙にはブラックホールはほとんどないだろうと予想していました。しかし、実際に数えてみると、見つかった数は、これまでの予想の50倍も多かったのです。この結果は、宇宙が生まれてからまだ10億年〜20億年しか経っていない、宇宙の「赤ちゃん時代」に、すでにこれほどたくさんの巨大ブラックホールがものすごい勢いで成長していた可能性を示しています。科学者たちは、この発見にとても驚きました。
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【天気で変わる花の向きのヒミツ】晴れたら上を向いて、雨が降ったら下を向くのは何故?

京都大学の研究グループは、ハクサンハタザオという植物の花が、天気に合わせて向きを変える理由と、その詳しい仕組みを解き明かしました。晴れた日には、花は太陽の方向、つまり上を向いて咲きます。これは、花の下にある茎の部分(花柄と呼びます)が、太陽の光の中の青色光に向かって伸びるためです。花が上を向くことで、ハチなどの昆虫(送粉昆虫)が花を訪れやすくなり、花粉を効率よく運んでもらって、たくさんの種子(タネ)を作ることができます。昆虫が活動しやすい、ある程度温度が高い昼間にこの動きが起きやすいことも分かりました。
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ニュートン超図解新書「最強に面白い中高理科」 

人は、面白くないものにはすぐに興味を失い、背を向けてしまいます。 しかし、どんなに難しい謎や問題でも「面白いもの」であれば、「もっと知りたい!」と追い続けることができます。 まさに、「面白い」は原動力です。 この本では、中学・高校で学ぶ「生物」「科学」「物理」「地学」のなかでも、特に大事な部分がまとめられています。 どのページから読んでも理解できる構成になっているため、スキマ時間の読書にもぴったりです。 「先生が言ってたアレって、このことだったんだ!」のように、自分の持っている知識と新しい発見をつなげるヒントもたくさん詰まっています。 好き嫌いが分かれやすい理科ですが、自分なりの「面白い!」をまずはひとつ見つけて、そこから少しずつ世界を広げていってください。 小学生の「理科」でつまずいて、理系嫌いになってしまった大人にも「今ならどうかな…」という気持ちで手に取ってもらいたい一冊です。 【ニュートンプレス 990円(税込)】
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すばる望遠鏡が発見! 太陽系の「化石」

国立天文台(NAOJ)など日本の研究チームは、ハワイにある大きなすばる望遠鏡を使って、新しい小さな星を発見しました。この星は「2023 KQ14」という名前ですが、研究チームからは「アンモナイト」という愛称がつけられています。アンモナイトがいるのは、太陽系のとても外側にある、氷だらけの遠い場所です。ここは海王星よりもずっと遠い、「セドナ」という星の仲間のグループ(セドノイド)で、アンモナイトはその4番目の仲間です。なぜこの発見がすごいかというと、アンモナイトは、太陽系が生まれたばかりの約45億年前から、ほとんど安定した軌道(太陽の周りを回る道)を保ち続けていたことが、計算でわかったからです。そのため、このアンモナイトは、まるで大昔の地球の記憶をとどめている化石のように、「太陽系の化石」とも呼ばれています。
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おとなサイエンス

教えて!とんとん!“光の速さで走る”という表現ひょうげんがあるけれど、もし本当に人が光の速さで走ったら…?大人になった今でも、そんなふとした疑問ぎもんが浮かぶことがあります。本書は、理科の基本4分野ぶんや「生物せいぶつ」「化学かがく」「物理...
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光の実験や工作がいっぱい!工学院大学附属中高の「夏休み 自由研究教室 2025」

7月末、東京都八王子市にある工学院大学附属中学校・高等学校で「夏休み 自由研究教室 2025」が開催されました。これは小学校3年生以上の子どもたちを対象にしたワークショップで、約550組1,200人の親子が参加しました。今回で第4回目となるというこのイベント、科学の実験や工作を中心に28もの体験教室が2回に分けて開かれました。中には隣にある工学院大学の先生や学生も参加する、かなり本格的な内容もあるのが特徴です。私たち取材班はこのうち、「光を使ってオリジナルグッズを作ろう」「高速点滅するLEDで空中に文字を書こう」「カメラオブスクラをつくろう」「三色LEDで光の色をつくりだそう」の4つに参加して、実際に子どもたちが様々な「光を使った」工作に挑戦する様子を見てきました。