
国立天文台(NAOJ)などの研究チームは、ハワイにある大きなすばる望遠鏡を使って、新しい小さな星を発見しました。この星は「2023 KQ14」という名前ですが、研究チームからは「アンモナイト」という愛称がつけられています。
アンモナイトがいるのは、太陽系のとても外側にある、氷だらけの遠い場所です。ここは海王星よりもずっと遠い、「セドナ」という星の仲間のグループ(セドノイド)で、アンモナイトはその4番目の仲間です。
なぜこの発見がすごいかというと、アンモナイトは、太陽系が生まれたばかりの約45億年前から、ほとんど安定した軌道(太陽の周りを回る道)を保ち続けていたことが、計算でわかったからです。
そのため、このアンモナイトは、まるで大昔の地球の記憶をとどめている化石のように、「太陽系の化石」とも呼ばれています。
この星を調べることで、太陽系がどのようにできたのかという大きな謎を解く手がかりになります。さらに、アンモナイトの動きは、まだ見つかっていない「第9惑星(プラネット・ナイン)」という、遠いところにあるかもしれない謎の惑星の存在を確かめるためのヒントにもなると期待されています。
研究チームは、すばる望遠鏡の「FOSSIL(フォッシル)」というプロジェクト(太陽系の化石を探すという意味が込められています)で、これからも太陽系の歴史の全体像を明らかにしたいと考えています。

☑️すばる望遠鏡
すばる望遠鏡は、ハワイのマウナケア山頂にある、日本の国立天文台が運用する大きな望遠鏡です。
直径8.2メートルもある世界最大級の鏡を持っており、遠い宇宙の光や、太陽系ができた頃の「化石」のような氷の天体を探しています。特に超広視野カメラ HSC(ハイパー・シュプリーム・カム)を使って、宇宙の大きな謎を解く手がかりを次々と発見しています。
