
宇都宮大学の研究チームは、「フェムト秒レーザー」という、とても速い光を使って、紙をとてもきれいに、正確に切ることに成功しました。
今までのレーザーで紙を切ると、熱が伝わりすぎて、紙が焦げたような色がついてしまう(変色してしまう)という問題がありました。
この新しい方法では、色があまりつかず、きれいに加工できます。加工の正確さは、これまでのやり方と比べて数倍から10倍も良くなりました。
特に、ふつうの紙よりも材料が複雑で加工が難しいとされる、日本の伝統的な和紙でも、変色させずにきれいに切ることができました。実験には、栃木県でとれた和紙が使われました。
この技術は、0.01ミリメートルよりも細かい正確さで、自由な形に紙を加工できます。 そのため、和紙のきれいな飾りつけなど、日本の伝統工芸を助けることにつながります。また、新しい形の食品の容器や、アートのような紙製品を作ることで、私たちの生活を豊かにすることが期待されています。
☑️レーザー(Laser)
レーザーは、特別な光を出す装置です。
この光は、あまり広がらず遠くまでまっすぐに進むという特徴があります。また、光の色がほぼ一つだけです。この光は、CDやDVDを読み取ったり、工場の機械で金属を切ったり、目の手術(レーシック)に使われたりしています。
この強い光を直接見ると、目を傷つけ失明する危険があるので、絶対に直視してはいけません。
☑️フェムト秒(Femtosecond)
フェムト秒(fs)は、1秒を1,000兆分の1にした、非常に短い時間の単位です。
これは、人が一回「まばたき」をする時間のさらに1,000億分の1という、想像もつかない短さです。
どれくらい短いかというと、とても早いと言われる光でさえ、1フェムト秒の間に進むことができる距離は、約0.3µm(まいくろめーとる)です
●参照元:
・[プレスリリース]フェムト秒レーザーを用いた紙の高精度切断を実現 宇都宮大学
