宇宙のゴミをレーザーでお片付け!未来を創る「Orbital Lasers」の挑戦

皆さんは「宇宙用レーザー」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?

SF映画に出てくる「未来の道具」みたいだと思うかもしれませんが、じつは今、日本の技術によってその夢のレーザーが本当に使えるようになろうとしています。

宇宙用レーザーをもっと進化させるために、多くの人から期待と支援を受けて、新しい挑戦ちょうせんを始めた会社が日本にあります。
彼らは宇宙でレーザーを使って、どんな未来をつくろうとしているのでしょうか。

世界最高水準の「光」を日本から宇宙へ

Orbital Lasersは、2024年に衛星放送えいせいほうそうで有名な「スカパーJSAT」から生まれた新しい会社です。
この会社が開発しているのは、「パワーが強くて、小さくて、効率こうりつが良い」という、世界トップクラスの宇宙用レーザーで、理化学研究所りかがくけんきゅうじょとの共同研究で得られた最先端さいせんたんの知識を活かし、これまでにない高性能な装置の開発を急速きゅうそくに進めています。
この技術の実現で、私たちの未来を守るための大きな活動ができるようになります。

レーザーで挑む「宇宙の3つのミッション」

掃除する!
宇宙には、役目を終えた人工衛星などの「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」が大量に漂っています。 現役の衛星にぶつかってしまうおそれがあるため、レーザーを使って安全に取りのぞいたり、動く向きを変えたりしようとしています。
測る!
衛星からレーザーを出して、その光が地面に当たってはね返ってくる様子を調べることで、地球の形やでこぼこをとても細かく測ることができます(衛星ライダー)。
守る!
防衛省などと力を合わせて、日本の人工衛星が宇宙で安全に動けるように見守るための技術も研究しています。

JAXAとともに、2030年代のリーダーへ

このプロジェクトは、日本の宇宙開発を担うJAXA(宇宙航空研究開発機構うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう)とも協力して、世界でもレベルの高い小型計測機器こがたけいそくききの開発が進んでいます。
Orbital Lasersは、2030年代には宇宙の光技術(宇宙光学分野うちゅうこうがくぶんや)で世界をリードする存在になることを目指しています。

夜空を見上げたその先で、日本が開発したレーザーが宇宙の安全を守っている。
そんな未来は、もうすぐそこまで来ています。

スペースデブリ(宇宙ゴミ)とは?
役目を終えた人工衛星じんこうえいせいやロケットの破片はへんなどの「宇宙のゴミ」のことです。これらは秒速約7~8kmという超高速で地球を回っており、数cmの破片でも衝突しょうとつすれば運用中うんようちゅうの衛星を破壊はかいする威力いりょくがあります。現在、10cm以上のものは4万個以上あるとされ、増え続けています。宇宙の安全を守るため、JAXAや民間企業がゴミを除去する技術の開発や監視かんしを急いでいます。

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